京都大学大学院教育支援機構

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BLOG 2026.02.16

【KU-STAR Program for Australia 2026】京都市との包括連携協定に基づき、京和傘の老舗「辻倉」にて姫和傘作りを体験しました

KU-STAR オーストラリア 京都大学 大学院教育支援機構 辻倉

大学院教育支援機構では、短期研究室インターンシッププログラムKU-STAR(Kyoto University Short-Term Academic Research)Programを昨年度から実施しています。オーストラリアからの受入が2度目となる今回は10名の学生が参加し、約1.5か月間、各自の研究室で研究に取り組んでいます。

2026年2月6日(金)、本学と京都市との包括連携協定に基づき、京都市の協力により、KU-STARの学生が1690年(元禄3年)創業の日本最古の和傘屋「辻倉」(京都市中京区)を訪れ、「姫和傘」(ミニチュアサイズの和傘)の制作を体験しました。京都の伝統産業の神髄に触れる、大変貴重な機会となりました。

老舗の工房で学ぶ、和傘の歴史と職人のこだわり

制作に先立ち、常務取締役であり和傘職人の辻野憲昭さんより、辻倉の歴史や和傘の種類について説明がありました。辻倉では、職人自ら京都の竹林へ入り、3〜5年ものの竹を実際に伐採して調達するところから和傘作りを始めているそうです。素材からこだわり抜く職人の精神に、学生たちは深く感銘を受けていました。

職人の心意気を纏い、繊細な手仕事に挑戦

学生たちは辻倉の紋が入った法被(はっぴ)に袖を通し、姫和傘作りに挑戦しました。当日は辻野さんを含む3名の職人が各テーブルを回り、一人ひとりに丁寧な指導が行われました。

職人手作りの骨組みに好みの和紙を貼り、専用の竹へらで密着させます。乾燥後、指先で和紙を骨に沿わせて丁寧に折り込む作業では、竹のしなやかさと伝統の技を肌で感じることができました。さらに、頭紙の「合羽(かっぱ)」を丁寧に取り付け、最後に職人が仕上げを施すことで、世界に一つだけの姫和傘が完成しました。

伝統と現代の融合:店舗見学と「縁起」の教え

体験後は店舗へ移動し、多種多様な和傘を見学しました。浮世絵のデザインが施された和傘や、モダンなコラボレーション作品など、進化し続ける和傘の世界に学生たちは興味津々の様子でした。

体験の締めくくりに、辻野さんから「和傘は『邪気を祓い、ご縁を育む』縁起物である」というお話がありました。単なる日用品としてだけでなく、使う人の幸せを願う日本の精神性が込められていることを学びました。

最後に、参加学生を代表してParisさん(The University of Adelaide)より、「大変貴重な経験をさせていただきました。今日作った和傘は、日本の京都での素晴らしい記念品であり、大切な思い出となります」と謝辞が述べられました。今回の体験は、学生たちが京都の歴史と伝統産業への理解を深める、非常に有意義な機会となりました。

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