京都大学大学院教育支援機構

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BLOG 2025.07.17

【KU-STAR Program for India 2025】DMG森精機株式会社を訪問しました

KU-STAR インド 京都大学 大学院教育支援機構

大学院教育支援機構では、短期研究室インターンシッププログラムKU-STAR(Kyoto University Short-Term Academic Research)Programを昨年度から実施しています。インドからの受入が2度目となる今回は、計31名の学生が参加し、約2か月間各自の研究室で研究に取り組んでいます。プログラムも後半に差し掛かった2025年6月26日(木)、DMG森精機株式会社への訪問会を実施しました。最大の生産拠点である伊賀事業所と、奈良事業所、奈良商品開発センタを見学し、その最先端の技術を目の当たりにしました。

伊賀事業所では、企業紹介ののち、組み立て工場やグローバルパーツセンタ、グローバルソリューションセンタ、森精機アカデミー等を見学し、加工から組み立て、テスト、出荷までの過程を丁寧に解説していただきました。随所にMX(マシニング・トランスフォーメーション)およびDX(デジタル・トランスフォーメーション)が取り入れられており、学生たちは効率と精度を高める工夫が凝らされている点や、洗練されたデザイン、高い技術力に感嘆の声をあげていました。道中に質問を投げかけている姿や、作業している人の手元、機械の構造を熱心に観察する姿が見られました。


その後、奈良事業所にて、自動化システムの生産体制を見学しました。目的に適した多様な形状と機能を持つロボットや、複数の機器を組み合わせた巨大なシステムは、学生たちが初めて目にするものばかりでした。地域に根差しつつ、世界中の顧客のニーズに真摯に応える姿勢や、技術を駆使しサステナビリティに取り組む姿勢は、将来グローバルに活躍することを目指す学生たちにとって非常によい刺激となりました。

最後に訪れた、グループ最大の最先端研究開発センタである奈良商品開発センタでも、KU-STAR生たちをあたたかく迎え入れていただきました。カフェスペースで奈良の街の景色を楽しみながら、思い思いの時間を過ごしました。

今回の訪問は、事業内容に関する理解を深めるとともに、世界を舞台に業界の第一線で活躍する企業で働くイメージを明確にすることができる、貴重な機会となりました。

参加した学生からは、以下の感想が寄せられました。

  • DMG森精機株式会社とその機械は素晴らしかったです。ターニングセンタ、5軸加工機、そしてこれらの装置で作られた複雑な工具は、技術の進歩の好例です。また、会社のホスピタリティも印象的でした。(Anandさん、インド理科大学院)
  • 最先端の自動化を目の当たりにしました。全ての技術が興味深かったです。(Amrithaさん、インド工科大学ハイデラバード校)
  • 私はSTEMの学生ではないため、工場見学は私の専門分野とは直接関係ありませんでしたが、今回の経験と、丁寧に見学を計画し実施する企業の姿勢は、私の分野で学ぶ内容と密接に関連している部分がありました。そのため、自分の観察を通して、見学を自分の分野と結びつけることで、より面白く、楽しい経験にすることができました(Avleenさん、デリー大学)
  • 企業の環境に対する先進的な取り組みには特に感銘を受けました。イノベーションと環境意識が彼らの主要な事業にどのように統合されているかを見ることができ、光栄でした。(Prajaktaさん、MIT遠隔教育学校)
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