京都大学大学院教育支援機構

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BLOG 2025.06.17

【KU-STAR Program for India 2025】京都市との包括連携協定に基づき元離宮二条城を見学しました

KU-STAR インド 二条城 京都大学 京都市 大学院教育支援機構

KU-STAR(Kyoto University Short-Term Academic Research)Programは大学院教育支援機構が昨年度から開始した、約2か月の短期研究室インターンシッププログラムです。2度目の実施となる今回は、計31名のインド人学生が参加しています。2025年6月13日(金)、本学と京都市との包括連携協定に基づき、KU-STARの学生が、世界遺産・元離宮二条城を見学しました。日本の豊かな歴史と文化を肌で感じる貴重な機会となりました。

徳川将軍が京都を訪れた際に使用した「二の丸御殿」と、明治に入り、桂宮家の御殿の主要部を移築し、明治天皇、また皇太子時代の大正天皇や昭和天皇が訪れた際に宿泊所として使われた「本丸御殿」を見学しました。

二の丸御殿:公式ガイドによる歴史の舞台裏

最初に見学した、二の丸御殿では、二条城のオフィシャルガイドより、歴史的な意義から各部屋の用途、障壁画に込められた意味、そして将軍を守るための様々な工夫まで、大変興味深い解説がありました。学生たちは、ガイドの説明に耳を傾けながら、鶯張りの廊下の仕掛けや、将軍と大名らが対面した様子が再現された部屋、そして障壁画の細部に至るまで、熱心に鑑賞していました。将軍と武士が過ごした空間の息遣いを間近に感じたようです。

唐門の彫刻について説明を受ける
二の丸御殿の庭園で質問するKU-STAR生

本丸御殿:二条城の職員による説明で理解を深める

続いて、本丸御殿を見学しました。二条城の職員より直接説明があり、KU-STAR Programのチューターの廣瀬 太陽さん(工学部4回生)と、本学職員が通訳を務めました。見学中、学生たちからも多くの質問が寄せられ、より深く皇室やその歴史的背景、建築様式について学ぶことができました。皇室が実際に滞在した貴重な各部屋とその保存状態に、学生たちも感銘を受けている様子でした。

参加学生からの感想

参加した学生からは、学びの感想が寄せられました。

  • 「日本の歴史はとても面白く、障壁画の細かな装飾や、各部屋のデザインに込められた意味が特に魅力的でした。将軍を守るための様々な仕組みやルールが興味深かったです。城のデザインと構造は非現実的で、庭園も素晴らしく、日本の文化の美しい展示でした。」(Vishnuさん、インド工科大学マドラス校)
  • 「日本の文化財の保存と保護に驚きました。二条城は非常によく保護されていました。」(Anandさん、インド理科大学院大学)
  • 「徳川幕府と日本の歴史について学んだことが、この訪問のハイライトでした。」(Aryan, インド工科大学ハイデラバード校)
  • 「(二条城の二の丸御殿では)人が歩くとハミングバードのような音を出すというユニークな特徴を持っているところが気に入りました。」(Medhaさん、インド工科大学ルールキー校)

今回の元離宮二条城見学は、学生たちにとって、京都ならではの体験を通して、日本の歴史と文化への理解を深める有意義な機会となりました。

本丸御殿の前で
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