京都大学大学院教育支援機構

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BLOG 2025.06.5

【KU-STAR Program for India 2025】島津製作所との包括連携協定に基づく企業訪問を実施しました

internship KU-STAR research インド 京都大学 大学院教育支援機構

KU-STAR(Kyoto University Short-Term Academic Research)Programは大学院教育支援機構が昨年度から開始した、約2か月の短期研究室インターンシッププログラムです。2度目の実施となる今回は、計31名のインド人学生が参加しています。

施設見学の様子

2025年5月26日、株式会社島津製作所との包括連携協定に基づき、企業訪問を実施しました。参加学生は、島津製作所京都本社の施設見学やワークショップを通じて、研究技術の社会実装や日本企業での働き方について理解を深めました。

 施設見学では、サイエンスプラザ、メディカルセンター、分析工場を訪問し、最先端の医療機器や分析機器について説明を受けました。学生は仕組みや用途について積極的に質問し、また、機器の操作を実際に体験することもでき、洗練された技術に感嘆の声を上げていました。

グループワークの様子

その後、同社のカザフスタンと中国出身の社員より、入社後の職務内容や産学協同の事例の紹介があり、続いてインドの社会課題への解決策を考えるワークショップを行いました。エネルギー不足、気候変動、食糧問題といった課題を挙げ、それらの原因や解決のために必要な技術・製品をグループごとに発表しました。各グループの意見を聞くとともに社員からの企業視点でのコメントを受け、学生たちはさらに考えを深めていました。プログラムは懇親会で締めくくられ、インド料理を囲みながら島津製作所社員と学生たちが自由に意見交流を行いました。


参加学生からは、「島津製作所の、社会的課題に対処するために科学技術を活用しようというひたむきな姿勢が最も印象に残っています。企業の持つ専門知識が実に効果的な形で生かされていると感じました。」、「今まで見たことがなかった最先端の機器に触れて、何ができるか、そしてすでに世界で何が発明されているのかという想像力が掻き立てられました。自分の分野でさらに研究を進め、社会に永続的な影響を与えるようなものを作りたいと思いました。」という感想が寄せられました。

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